北側斜面の高台。スイスの名峰マッターホルンのように切立つボリュームが特徴的な戸建住宅です。南側からの日射が期待できなかったため、15寸の急勾配屋根を設け、建物の東側に光だまりをつくり、そこから採光する計画としました。リビングでは2つのウツボ型の天井を設け、それぞれ異なる方角から光を取り入れます。太陽の動きに応じて移ろう光やその陰影は「時を感じる家」を表現します。また、漆喰壁や能登ヒバの独立柱などの素材が、空間に居場所をつくっています。ルーバーで包まれた階段ヴォリュームは玄関に柔らかな光を導きます。